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祖国バングラデシュのために

バングラデシュ人にとって身近な存在「日本」

バングラデシュはインドの東に位置する、日本の本州とほぼ同じ大きさの国です。
1971年、東パキスタンから独立時、日本は先進諸国の中で最初にその独立を承認しました。
2000年以降、日本企業の工場誘致が増えていて、バングラデシュで走っている車の90%以上は日本車です。
そのためバングラデシュの人々は、日本のことを親しみをもって「ボンドゥ(=友だち)」と呼びます。

しかし、国の豊かさという点では、バングラデシュと日本は大きく異なっています。

バングラデシュの人たち

日本語の「貧しい」の意味をはるかに超える「貧困」

バングラデシュの母子
バングラデシュは貧富の差が激しく、「貧困」は日本語の「貧しい」の意味をはるかに超えています。
国民の半数以上は一日に一度の食事にさえありつけず、子供たちの半数以上が学校に行けないという、どん底の生活・・・。
貧し過ぎるから、けれども生きていかないといけないから、わずかなお金のために犯罪に走る人も少なくありません。
  • 国民の半分以上が文字の読み書きができません。
  • 国民の半分以上が一日一食も食べられません。
  • 大雨が降ると国の半分以上が水没します。
  • 半分以上の子供たちが学校にいけません。
  • 安心して水を飲むことができません。

寄付とTシャツの販売で一歩ずつ病院建設

留学生として日本にやってきた店主ハイダルは、日本との生活の違いに驚き、祖国への思いとそれに賛同する仲間たちの情熱によって特定非営利法人KETOY.jpを設立し、バングラデシュへの支援活動を始めました。
2008年から病院建設の準備を始め、寄付の説明会や支援Tシャツの販売をしながら、少しずつ資金を集めました。
2012年に現地の人々にも協力を得て、病院の建設を始めました。
2014年に一級建築士の岡村修さんがボランティアで加わってくださり、現地を視察した上で設計図を引き、コスト計算やマネジメントをしてくださいました。
そして遂に、2017年5月に「内科」「小児科」を開業することができ、その後も拡張工事を進めています。

特定非営利法人KETOY.jp

ロトラ村診療所 設計図
ロトラ村診療所
ロトラ村診療所

フェアトレードで貧困から脱却を

「バングラデシュ雑貨とカレーの店 ハイダル」で使っているスパイスや紅茶、店内で販売している雑貨は、バングラデシュからフェアトレードで取り寄せたものです。
フェアトレードは「原料や製品を適正な価格で継続的に購入すること」です。
日本で販売されている日用品や食料品には、途上国で正当な対価が支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬を使い生産者の健康に害を及ぼしたりすることで、安い価格を実現しているものもあります。こうした負の連鎖をやめ、正当な価格で取り引きすることで貧困からの脱却を目指したい。
日本の人々の助力は、想像以上にバングラデシュの人々の力になります。
バングラデシュカレー
バングラデシュ雑貨
バングラデシュTシャツ